水抜き(水落とし)のやり方を解説【簡単】

北海道で冬場に注意が必要なのが水道管凍結!

凍結は、一戸建て、アパート・マンションどちらでも起こる可能性があります。その凍結防止策として水抜き(水落とし)が大切になってきます。水道管の水を抜かないと…

  • 凍結して水が出ない!
  • 凍結して水道管が破裂して下の階が水浸しになった!

という事態になる可能性があります。そこで!この記事では実際に私たち水道業者がお客様にお伝えしている水抜き(水落とし)のやり方をご紹介いたしますので、是非ご参考にしてください^^!

※配管は家ごとに違いますので、当記事に記載した方法で完全な水抜きができるとは限りません。記載した方法にしたがってお客様ご自身で水抜きを行い、凍結やそれに伴うトラブルが起こった場合は責任を負いかねますので、ご了承ください

水抜きの基本的な手順

水抜きの方法
  1. 水抜き栓(元栓)を閉める
  2. 蛇口をひねる
  3. 水が抜けきったら蛇口を締める

※電動式の水抜き栓の場合は説明書の手順にしたがって操作パネルで水抜き操作をしてください。

上記が基本的な水抜きの手順です。

蛇口を開いて水を出す→水抜き栓を閉める!という手順で説明している場合も多いですが、バタバタしがちですので、

当社では落ち着いてできる、水抜き栓を閉める→蛇口を開ける!という方法をご案内しています。

どちらもで水抜きとしての効果は変わりません。

ただ、2020年の年末のような厳しい寒波が北海道にきた場合は、抜けきらなかった水がどこかにあると凍結してしまいます。ですので最低限の水抜き方法となります。

水まわりごとの詳しい水抜きの方法

では、蛇口や水道管に残った水を抜く方法を、場所ごとにご紹介いたします。残っている水を抜くことで、室内が冷えきっても凍ることがなく、また、空気が水道管の中に入るので、より水が落ちやすくなります。

※これからご紹介する蛇口やトイレの水抜きは、必ず水抜き栓(元栓)を閉めた後に行ってください。

※5~10分で水が抜けますので、作業が終わったら元通りに閉めてください。閉め忘れると、給水した時に水が蛇口や止水栓から吹き出しますので、ご注意ください。

キッチンや洗面所の蛇口の水抜き方法

台所・洗面台の蛇口は水とお湯どちらも出してください。水が抜けていれば、ほとんど水が出ないでしょう。レバーであればどちらも全開にして左右に振ってください。壁付蛇口であれば根元の部分のネジにも若干の水が残りますので、ドライバーを使ってネジを緩めて水を抜きます。

蛇口水抜き方法
壁付蛇口_水抜き

キッチン・洗面台の下のバルブ・蛇口で水を抜く

キッチンや洗面台の下に水抜きできる「止水栓」という部品がある場合、そこから水を出してください。ダイヤルのようなネジになっており、手で緩める残水が出てきます。普通の蛇口が付いていることもあるので、ひねって水を出してください。

止水栓_水抜き

※必ず水を受ける桶やバケツを用意してください!

お風呂の蛇口の水抜き方法

お風呂の蛇口も、お湯と水をどちらも開き、根元のネジを緩めて水を出します。シャワーヘッドは下に置いて残っている水を出します。

トイレの水抜きの方法

トイレはタンクの中の水が無くなるまでレバーを回して水を流します。レバーを回しても水が流れなくなったらタンクの水抜きはOKです。

冬の間に数日~数か月間、家を空ける場合は、便器の中の水が凍って膨張し、便器が割れる可能性もありますので不凍液をいれます。

専用の不凍液でも良いですが、ホームセンターに売っている車のウォッシャー液で代用できます。

トイレ水抜き

洗濯機の蛇口の水抜き方法

洗濯蛇口はホースを外してホースの中の水を出した後に、蛇口に洗濯機のホースを付ける金具が付いていると思いますので、そこを指で軽く押して水を出してください。

洗濯蛇口_水抜き

※必ず水を受ける桶やバケツを用意してください!

上向きの蛇口があれば開けて空気を入れる

上向きの蛇口があれば開けてください。管に残っている水を落とすために空気を入れることができます。

上向き蛇口

水抜きの戻し方

水抜きから給水状態に戻す(解除する・復旧させる)場合は、水を抜くために開けていた所をすべて閉めて、水抜き栓(元栓)を開いてください。

最初は、コボッ!コボッ!と音がして勢いがよく水が出てきますが、これは管に入っていた空気が押し出されているだけですのでご安心を!空気が抜けきると普通通りに水が使用できます。

この際に、水道管の中のサビが一緒にとれてしまい蛇口に詰まってしまう事ことがあります。その時は、蛇口の先についているフィルター付きのキャップを外して掃除してください。解消が難しい場合はご相談ください。(フリーダイヤル:0120-32-24-39

水抜き(水落とし)のやり方の動画説明

札幌市の公式HPにて正式に公表されている水抜きの方法もありますので、ご参考にご覧ください。

アパートでの水抜きのやり方

マンションでの水抜きのやり方

一軒家での水抜きのやり方

引用元:札幌市水道局 水道の凍結にご注意ください!

水抜きに関するよくある質問

Q
水抜きの原理を教えてください
A

水抜きは、水抜き栓(元栓)を閉めることで水道管の水を遮断し、蛇口などから空気を取り込んで管の中の水がなくなり、凍結を防いでいます。

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Q
賃貸(マンション・アパート)は水抜きは必要ですか?
A

賃貸の方も一戸建てをお持ちの方も凍結するときは凍結します。凍結が予想される時は積極的に水抜きをしてください。建物の構造的には、木造アパートや1Fが駐車場になっている建物は下から冷えやすく、実際に凍結でご依頼いただくことも多いです。

Q
鉄筋コンクリートのマンションでも水抜きは必要ですか?
A

水抜きの必要性について絶対的な判断は難しいですが、比較的、階層が高い鉄筋コンクリートのマンションは凍結しづらくご依頼もとても少ないです。

Q
水抜きした方がいい目安の気温はマイナス何℃ですか?
A

一般的にはマイナス4℃以下は水抜きを推奨されることが多いです。ただ、北海道はマイナス4℃以下を連日下回ることもよくあるので、冬場は常にご注意していただくの間違いないですね!凍結のご依頼は大体マイナス10℃を下回る時に特に多くいただきます。

Q
凍結に注意した方がいい時期はいつ頃ですか?
A

おおよそ11月末~3月ぐらいが凍結のシーズンです。昨年の2020年の年末年始は記録的な寒波で、水道業者はパンクするほど電話が鳴っておりました。

Q
水抜きは毎日した方がいいですか?
A

天気予報を見ていただき、冷え込む時期は毎日水抜きしていたが方が間違いありません。当社では最低気温がマイナス10℃に近づく日は出動に備えております。

Q
何時間くらいで凍結するものですか?
A

配水管の構造・生活スタイルにもよって凍結する時間は大きく変わります。冷え込みが厳しい時期に3時間ほど外出したら凍りました!とご連絡いただくこともありました。寝てる間に凍って、朝に水が出ない!と言うパターンは多いです。かと思えば、日中に冷え込んで仕事から帰ってきたら凍結していた!ということもあります。

Q
水抜き栓の場所が分からない…
A

水抜き栓(元栓)はキッチン近くや脱衣所、ボイラーの近くなど、水まわりに設置されているはずです。床から出ているレバーやハンドルをお探しください。

一軒家・アパートの方はほぼ間違いなく設置されていると思われます。

見つからない場合は、私たち水道業者にご連絡ください。アパートの方は、一度管理会社にお問合せください。

マンションの場合は個人での水抜きの必要性が低いため、各階の廊下にある水道ボックスの中に止水栓が設置されていることが多いです。

Q
水抜き栓(元栓)が固くて動きません!
A

水抜き栓(元栓)のハンドルやレバーが古くなり内部で固着して、固くなり動かない!ということがあります。無理やり動かすと破損する恐れもありますので、完全に故障する前に一度、ご相談ください。※水抜き栓の交換・水漏れ修理料金について

Q
水抜きしたのに凍結することはありますか?
A

水抜きをしても、蛇口や水道管、ボイラーの中に水が残っており、そこが凍結することもあります。

凍結して管が破裂すると給水したときに水が駄々洩れします。水道管が破裂した場合は水を落とした状態で、まずはお電話ください。

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