当社で「水抜き栓(元栓)のレバーが固くて動かない」というご依頼は多く、修理は毎日1件ぐらいのペースでしております。
- 冬の凍結時期に水落としようとしたけどレバーが固くて閉められない
- 外の水道の元栓が渋くなって放置してる
このような水抜き栓のトラブルは放置しておくと、私たち水道業者が修理しようとしても、中で固着して分解できない!下で漏水していても水を止められない!などの事態に繋がっていきます。
この記事では、そんな水抜き栓のレバーが固くなってしまう原因と、修理方法をご紹介いたします。
水抜き栓のレバーが動かない原因
水抜き栓のレバーやハンドルが固くて動かないときは、先に付いている「ピストン」と呼ばれる部品の不具合が原因になっていることが多いです。あとは、レバー自体の故障・本体の破損や芯が曲がっているなどの理由が考えられます。
水抜き栓のレバーが動かないときの修理方法
グリスアップ
単純に滑りが悪い場合は専用のグリスを上塗りします。この時の注意点はたっぷりと付けること!多めに付けることで、ピストンに付いているパッキンを保護して、作業途中で引っかかって傷つかないようにしています。
ピストン交換
水抜き栓の先についている部品の交換作業です。ここが固着していたり、パッキンが傷んだり金属部分に緑青というサビが付着し劣化が進むと、固くなっていきます。悪化すると、大の大人が全力で引っ張っても抜けないほど固まってしまう事もあります。
札幌市型のピストンにはパッキンが3つ付いています。このパッキンを交換すればよいのでは?と思う方もいるかも知れませんが、当社ではパッキン交換だけだと水漏れが起こる可能性があるため推奨しておりません。というのも、パッキンのみ新しくなっても古い金属の部分は劣化し少なからず錆も発生しているので、微妙な隙間が発生してしまい水漏れが起こります。
また、古いピストンのパッキンはゴムなのに対し、今のピストンは製品改良されシリコン製に変わっています。そうした理由から新しいものに変えた方が漏水などのトラブルの心配がなくなります。
水抜き栓の本体を交換
水抜き栓の芯が固着して全く抜けない場合や、折れたり破損したりしている場合、また地中でピストン以外の部分で水漏れが起こっている場合は、水抜き栓本体の故障となりますので、交換によって修理が必要になります。
※水抜き栓の部品交換や修理料金についてはコチラの記事で別途紹介しております。
どうしても動かないときはご連絡を!
水抜き栓のレバーが動かない・ハンドルが回らない時は一度ご連絡ください。何らかのトラブルをかかえていることは間違いありません。一度、プロの目で見てもらうと安心できますよ^^